前投稿の続き、今回は抜け毛、薄毛の「外的要因」について。
前投稿まだ読んでない方はこちらから
では参りましょう
外的要因
- シャンプー、トリートメント
- 過度な施術
- 間違ったホームケア
- 生活習慣
- 紫外線
この5つです。
1つずつ見ていきましょう。
(私は大丈夫かなぁ…)
シャンプー、トリートメント
「どんなものをどのように使うか」が大切。
基本的に、ドラックストアで手に入る安価な製品の使用はオススメしません。
なぜならばこれらは
- 洗浄力の強さ
- 内容成分の残留
によって、頭皮への刺激が高いためです。
年単位での継続的な使用の中で、
- 毛乳頭への刺激
- 角質層(頭皮)の代謝異常
を招くリスクが高まり、それは抜け毛に影響するものと考えられます。
高いシャンプー使いさえすればいいよ!という訳でありませんが、傾向としてヘアケア品のクオリティは値段に比例します。(高いだけで、低品質というボッタクリ製品も、たまにあるのですが…)
敏感肌の方は、詳しい美容師さんに相談の上、予算に合ったシャンプーを選ぶと良いです。
(シャンプー選びは基本の「き」)
また、お客様を見てても
- すすぎ不足
- ゴシゴシしすぎ
で、頭皮、髪のコンディションが下がっている方がいます。
頭皮は優しく指の腹で泡立ててあげたら、その後はしっかりとすすぎをしましょう。
過度な施術
- セルフカラー
- 美容室での頭皮の刺激になるような施術
は、避けたいところ。
まず、「セルフカラー」ですが、
ドラックストアで手に入るカラー剤は、薬剤としての非常に強力です。
これを自分でやるとなると、頭皮にもカラー剤がベタ付けになることが多く、非常にリスキーです。
また、「泡で染まるカラー」の類。これの使用は絶対やめた方がいいです。本当に刺激物の塊みたいなものです。
私が現場でお客さまの髪を見ていても、
「ホームカラー+市販のシャンプー」
の組み合わせで過ごされている方は、頭皮、髪の毛のコンディションが比較的に良くない状態が多い。
具体的には、
- 毛先のゴワツキ
- パサつき
- 頭皮の赤み(褐色化)
といった症状が、散見されます。ホームカラーにはそれなりのリスクがつきまとうことはご理解ください。
(カラーはなるべく美容室で)
そして、「美容室での施術」において、
- 縮毛矯正(最初につける薬剤)
- ブリーチ
をされる方で、これらの頭皮ベタ付けの施術は非常に危険です。
言葉を選ばずにたとえるなら
「頭皮にハイターぶっかけてるようなもん」
です。それくらい強力な刺激と負担が頭皮にかかります。薄毛に影響ないわけない。
これは、施術する美容師側が気をつけないといけない内容。これまでに術後の頭皮異常やトラブルに見舞われた方は、頭皮につけないように美容師に伝えるか、美容室を変えるなどしてください。
シンプルに危険行為です。
(美容師の薬剤の使い方次第ではリスク)
間違ったホームケア
- なるべく夜シャンを
- ドライヤーしよう
朝シャン派の方もいますが、シャンプーはできれば夜がオススメです。(外出前は避けてねって意味)
人間の体は睡眠中に、さまざまなケアを行います。それは頭皮も同じ。睡眠中に皮脂の分泌を始めとした頭皮環境の整備は行われます。
ばい菌や、紫外線、乾燥から守ってくれるバリア機能を整えてくれるのです。
ところが、朝シャンしてすぐ外出してしまうと、紫外線、エアコンなどの乾燥に、無防備な頭皮がさらされてしまいます。この観点から、なるべくなら、夜シャンの方が頭皮に優しいと言えます。
そして、「ドライヤーで髪をかわかす」も、きちんと習慣にしてほしいところ。
濡れたままでの放置は雑菌の繁殖や、髪の毛の過度な摩擦を誘引します。
お風呂上がりはそのまま放置せず、乾かす。これだけでも頭皮と髪のコンディションを守ることはできるのです。
(夜シャンしたら、ドライヤー)
生活習慣
- ゴムのきつい締め付け、ピンの常用
- 睡眠時間
- 無理なダイエット
これらは、頭皮環境にマイナスです。
ゴムのきついしめつけは、「牽引性脱毛」というひっつめ過ぎによる、生え際の後退。また、頭皮のしめつけによる、血流低下は毛根に悪影響です。
ピンの常用は、同じ箇所への継続的な物理的摩擦による、頭皮のひっかき傷のような症状を引き起こすことがあり、これらがリスクとなります。
睡眠時間も、深夜の時間帯は睡眠中にホルモンの働きで体の環境は整えられます。この働きを阻害しないためにも、夜中はしっかり寝るのが望ましいです。
無理な食事制限によるダイエットは、本当にやめたほうがいいです。
人間の体は急激な環境の変化に、非常なストレスを覚えます。食生活の無理な制限は、健康にとってマイナス。体のあちこちが悲鳴をあげます。
髪の毛も、痩せたりパサついたり、抜け毛が増えたり、ダイエットきっかけでさまざまな異常に見舞われる方はいます。
少しずつコツコツと手をつけていく方が、体にとっても負担が少なくて済みます。気をつけましょう。
(ダイエット中だけど無理な食事制限は、控えなきゃ…)
紫外線
紫外線による頭皮への刺激も避けましょう。
よく、秋になると抜け毛が増えるという話がありますが、あれは夏場の紫外線の蓄積によるもの、と考えらています。
動物と違って、人間は「冬毛に変わる」という機能は備わっていません。
紫外線による、肌へのダメージを考えれば抜け毛の原因となることも、十分に考えられます。
夏場だけでなく、できれば普段から太陽の下に長時間いる時は、帽子や日傘の使用を心がけると良いでしょう。
(紫外線も、薄毛に無関係じゃないんだね)
おわりに
内的要因、外的要因、2回に渡って記事にしましたが、ここに挙げているものはあくまでも「代表的なもの」でしかありません。
外的要因に関しては、人それぞれ普段の習慣の違いによって抜け毛の原因になることはさまざまに考えられます。
その一つ一つを調べ上げて、完璧に改善を行うことはほとんど不可能に近いことかもしれませんが、記事で紹介したことの中からヒントになりそうなことがあれば、まずは手近にできることから手をつけていきましょう。
次回は、対処法についてまとめていきますね。
では、最後までありがとうございます
書いてるひと
かわなべひろき(美容師 ギター講師 和漢薬膳師)