気になる白髪…
染めたいけどどんな方法があるのかな?
白髪染めの基本の「き」について、今日は触れます。多くの美容室でやっている代表的なものについて、簡単に解説します。
(うわ、白髪みっけてもうた…染めよかなぁ…)
こんな選択肢があります
- 一般的な白髪染め(アルカリカラー)
- ヘアマニキュア
- ヘナカラー
それぞれの特徴を見ていきましょう。
一般的な白髪染め(アルカリカラー)
これは、
- 髪の内部に染料が浸透して定着、発色
することで、白髪を染めます。
メリット
- 染まりが良い
- 色持ちが良い
- 施術時間が短い
デメリット
- アレルギーのリスク
- 髪と頭皮への負担
他の選択肢に比べて、圧倒的に使い勝手が良い為、「白髪染め」と言うと、基本的にはこの「アルカリカラー」を指します。
カラー剤に含まれる「ジアミン」という物質にアレルギーが無ければ、一番ポピュラーな選択肢です。
アレルギーがある方は、残念ながら施術不可です。かぶれ、やけど、痛み、重症になると頭が腫れ上がったりという、症状が出ます。
心配な方は、皮膚科などでパッチテストを行ってからが無難です。
また、他の選択肢に比べると髪に負担をかけますが、美容室で染める場合は、美容師がカラー剤を髪に合わせて調合する為、そこまで心配は要りません。
自宅で自分で染めるのは結構なリスクです。
(市販の薬剤は、強力なんですよぉ…)
ヘアマニキュア
これは
- 染料が髪の表面をコーティングする
することで、白髪を染めます。
メリット
- ジアミンアレルギーの方でも施術可能
- 髪と肌への負担が少ない
デメリット
- 施術に時間がかかる
- 色持ちが悪い
先の「アルカリカラー」がNGの方への選択肢という位置付けで選ばれると良いです。
アレルギー物質である「ジアミン」が入っていない為、髪と肌への安全性は高い。
しかし、絶対安全ということではなく、敏感肌の方は頭皮に痛みや違和感が生じることもあります。
アルカリカラーと比べて退色しやすい為、使うシャンプー次第では色落ちの速さが気になる場合があります。
(アルカリカラーがアレルギーの方におすすめ)
ヘナカラー
これも
- 染料が髪の表面をコーティングする
ことで染まります。原理はヘアマニキュアと同じ。
メリット
- 髪と肌に負担が少ない
デメリット
- 色の定着が悪い
- 退色しやすい
- 絶対安全というわけではない
これも、アルカリカラーがNGな方の選択肢として位置付けられるといいかと。
ヘナカラーは「植物性で安全」のイメージが強いですが、かぶれやかゆみなどの異常が出るときは出ます。
ヘナカラーと一口に言っても
- 100%ヘナ
- インディゴとの混合
など、様々あります。
美容室で「ヘナをしたのにかぶれた」という報告もありますが、これはヘナではなくブレンドされているインディゴでかぶれているケースが多いです。
また「植物性」というと聞こえはいかにも安全そうですが、例えば食べ物のそば、えび、カニなどにもアレルギーがあるように、自然のものだと言って安全が約束される訳じゃない。
(カニだってアレルギーあるでしょ…)
つまり、
ヘナだったら絶対安全ってことではない
これは、きちんと認識しておいてください。
そして、
これまでにヘナカラーをされていた多くの方を見てきましたが、色の定着、色持ちに関して不満を抱えている方が多い、と個人的には感じます。
退色するとキンキラキンのオレンジ色になり、それがかえって悩ましいという方もたくさん見てきました。
この辺の、メリット、デメリットを、天秤にかけたとき、
「じゃあもう、マニキュアでええやん…」
という結論に達した為、私は今現在ヘナの施術はしていません。
おわりに
ザッとまとめてみました。総括すると
基本的にはアルカリカラー。
アレルギーがある方は、マニキュアやヘナ。
ただし、マニキュアもヘナも絶対安全ではない為、敏感肌で心配な方はパッチテストを皮膚科で行うなどしてから、美容室で施術の相談を。
また、敏感肌で少しでも安全にカラーをしたい方は、こちらの記事もご参照ください
最後まで読んでくださりありがとうございます。
書いてるひと
かわなべひろき(美容師 ギター講師)