くせ毛…スタイリング剤使ってもやっぱり、パサパサ…ボサボサ…
という方。
今日はその原因と対処法を解説していきますね。
結論から
《原因》
- スタイリング剤が髪に合ってない
- 使う量が少ない
《対処法》
- 髪に合うスタイリング剤を使う
- 使う量を増やす
これで解決する場合がほとんどです。
どーゆうことか、順序立てて説明を…。
めっちゃ大事な話なんで、理解を深めるためにも最後まで読んでください。
くせ毛はなぜ広がる?パサつく?
くせ毛は直毛と異なり、髪の毛それ自体が「曲線」を描きます。
これにより、太さや長さなどの条件がおなじ「直毛」と「くせ毛」があったら、確実にくせ毛の方が「かさが増す」のです。
ザックリ図を、
これが、髪が「広がる」ということ。
では、パサつくのはなぜか?
曲線を描くくせ毛の毛先は、重力に逆らっていろんな方向へ飛び出します。
この毛先の飛び出しが「毛羽立った」ように見えるし、先っぽは「バラけた」感じになる。
ザックリ図を、
これが見た目の「パサつき」です。
くせ毛の方の多くが、このパサつきを「傷んでいる」と思いこみがちですが、実際はそんなに傷んでない場合が多いです。
そして大事なのが、
これらの広がりやパサつきは、必ずしも「傷んでるからだぁ…」ではなく、
くせ毛が「曲線」を描くことで当たり前に起こることだとまずはご理解ください。
水が高い方から低い方へ流れるのと同じくらい、自然な物理現象なのです。
(まさに自然現象なんじゃ…)
ちなみに、カットによって程度はかなり変わりますが、今回はそこは詳しく触れません。
では、スタイリング剤の説明の前に、ちょっとこんな話を
髪が濡れてるときの話
極端な話、風呂場で髪の毛が水に濡れてる時って、くせ毛でもボサボサ、パサパサ、広がらならなくないですか?
(シャワーで濡れた髪、広がらないですよね?)
一見、当たり前な話にも聞こえますが、これは、なぜでしょうか??
ここを深掘りすると、お悩み解決の糸口が見えてきます。
具体的にはこうです。
髪は濡れているとき、
- 水の重さで、髪が下に引っ張られる
- 水の表面張力で、髪同士がくっつく
- 水の光の反射でツヤが出て見える
これによって、くせ毛が曲線を描くことで起こる広がりやパサつきがおさえられる。
乾くとこれが無くなるんですね。
(水の、はたらきによって…)
つまり、
スタイリング剤を使ってくせ毛をどうにかしたいなら、「擬似的に水に濡れている状態」を目指すことで、お悩みを解決できます。
擬似的に濡れている状態とは
もちろん実際は濡れてはいないけど、まるで「水に濡れているときのようなはたらきが髪に加わっている状態」のことです。
これを踏まえて、スタイリング剤に求められるポイントは3つ
- 適度な重さがあること
- 髪同士をくっつける力があること
- ツヤやかに見えること
水に濡れているときの、おさらいのような内容ですね。
(ズシーン、ピターン、キラーン、ね)
これは、
- どんなスタイリング剤を
- どれくらいの量を使うか
によって変わるのですが、
さしあたって今お手持ちのスタイリング剤があれば、
- 使う量を増やしてみましょう
水にしても、ほんのり湿っているときより、ずぶ濡れの方が、髪の毛ボサボサならないですよね。それと同じ。使用量は大切なポイントです。
とりあえず、試しに「どっさり」つけてみてください。試すときは極端にやった方が違いが分かりやすいです。そこから、徐々に減らして適量を探りましょう。
(ためしに…ね。)
使い方は細かいことは言いませんが、
- 毛先を主に
- まんべんなく髪になじませる
- そのためにスタイリング剤をのばした指先で、最低3分は手ぐしを繰り返し通す
ポイントは、しっかり毛先になじませることです。
それでも、モノによってはうまくいかないと場合があります。うまくいかないとは
- スタイリングのもちが悪い
- ベタつきがひどい
- シャンプーで落ちにくい
などです。
その場合、スタイリング剤が「あなたのくせ毛に合っていない」ので、別のモノを選ぶと良いです。
自分で選ぶのは大変だと思いますし、
わたしの個人的な評価ですが、「市販品はシャンプーで落ちにくいモノが多い」ので、できれば信頼できる美容師さんに相談の上、オススメのモノを使用されると良いかと思います。
(もちろん、市販品がダメというわけじゃないです)
モノとコト
今日は、くせ毛にとってのスタイリング剤についてまとめてみましたが、
シャンプーであれ、トリートメントであれ、なんであれ、
- どんなモノを(モノ)
- どんな風に使うか(コト)
2つの視点で、自分のヘアケアを観察することが大切です。
特に、
- どんな風に使うか(コト)
の部分を誤っているために、うまくいかないケースが、多いように感じます。
わたしも、お店で、ブログで、
使い方の部分まで含めた詳細をお伝えして参ります。
ちなみに、私のお店で取り扱い中の、くせ毛オススメのスタイリング剤は、記事を別に改めて紹介しますね。
最後までありがとうございます。
書いてるひと
かわなべひろき (美容師 ギター講師)