お客様よりご感想をいただきました。
くせ毛でお困りだったお客様より
これまで、どこの美容室に行ってもダメだった私の髪が、かわなべさんにカットしてもらうようになって、自分で髪質が変わったかと思うほど、広がりやパサつきが改善されました
カットだけでもこんなに変わることに本当に驚きましたし、手入れも楽チンで嬉しいです
くせ毛で困ってる人はかわなべさんにカットしてもらえば、きっと私と同じように感じて頂けると思いました
メッセージ、また掲載のご承諾ありがとうございます。喜んで頂けて嬉しく思います(^^)
髪の悩みの代表格「くせ毛」。カット次第で扱いやすさには大きな差が出ます。
私自身くせ毛でコンプレックスを抱えた経験から「どうにか少しでも扱いやすくなるカットができないか」と、試行錯誤を繰り返してきました。
今日はそんなに私のくせ毛のカット技術について、一例ですが解説します。
そもそも、なぜパサつく、広がる?
扱いにくさの原因から。
「すき方」で非常に変わります。「すく」と言うと
- 全体の量を減らす
- 毛先の厚みを取る
- シルエットのバランスを調節する
など、様々な役割がありますが、なぜすいたらパサつく、広がる、などの原因になるのでしょうか?
(すき方、本当に大事)
図で解説
まずこちらを
(イメージ図)
一本一本が髪の毛で、下が毛先、上が根元方向だと思ってください。赤点は毛先を表す。
同じくせ毛に対して、
- 上の段は扱いにくいすき方
- 下の段は扱いやすいすき方
をしています。
(なんのこっちゃ?ってなってるかもなので、細かく今から解説します)
扱いにくいすき方
先ほどの、「なぜパサつく?」の続きですが、はじめの画像の上の段から見ていきましょう。
「すく」とは、「量を減らす」などの役割がありますが、実際は髪の毛なくなってるわけじゃない。
画像のように、長い髪の間にたくさんの短い髪を作ることで、全体の量や毛先の厚みを調節します。(赤点は毛先ね)
上の段は、短い髪が長い髪の間に「無造作に点在」している状態。
短い髪はくせが出やすい。その毛先があっちこっちに飛び出したり、長い髪を押し広げてしまう。毛先もバサバサで、扱いにくさの原因となります。もう一度図を。
(点在する短い髪のくせが暴れることで、扱いにくくなる)
扱いやすいすき方
これに対して、はじめの画像の下の段
こちらは、局所的に大胆にスペースを空けるイメージで短い髪を作って全体の量をすいています。
満員電車でひとが身動きを取れないのと同じように、髪の毛も集まっていると動きにくい。言い換えると、くせが暴れにくい。
このように、ある程度まとまった髪の毛の集団を残しながら、大胆にスペースを空けることで扱いやすいすき方ができるのです。もう一度画像を
(長い髪も、短い髪も、集団としてあるので1本1本が動きにくい、つまり、くせが暴れにくくく扱いやすい)
そしてこのすき方、くせが暴れにくいながら、スタイリングする時は、髪の間に大きなスペースがあることで、ワックスなどで「毛束感」を作りやすく、また指通りも非常に軽い仕上がりとなります。
(おまけにスタイリングもしやすい)
はじめの画像をもう一度
見ていきましょう。
上の段、下の段、
共に全体の量を「すいて」いますが、その中身は全く異なります。
すくことが悪いんじゃなくて、すき方次第で変わるということ。
短い髪の毛先が点在して、全体のくせが暴れやすいのか、それとも、集団となって在ることで、暴れにくいのか。
ここが、カットにおけるくせ毛の扱いやすさの分かれ道となります。
適材適所おこなうことが肝心
ここで解説した技術ですが、
- くせの強さによって
- 髪の生えてる場所によって
- 髪の生えてる向きによって
- 髪の量によって
また、道具も
- すきバサミを使うのか
- 普通のシザー(ハサミ)を使うのか
これらを、美容師の判断で適材適所、使い分ける必要があります。ただこれをやればいいって話じゃない。
(どんな髪に、場所に、どんな道具で、ひとつひとつをお客様ごとに判断することが大切)
くせ毛に悩む人へ
お客さまとの会話の中で、くせ毛の扱いにくい理由をなんでもかんでも
「自分の髪質のせいだ…」
と自分の髪を責めてたり、
「どうせ誰がカットしてもおなじだ…」
と、良くならないと決めつけてしまっている方、少なくないです。
果たしてそうでしょうか…。
確かに、カットでくせ毛そのものを、治すことはできません。でも、「扱いにくい」と一口に言っても、
扱いにくさが、100なのか、50なのか、10なのか、
これは、まったく違う話です。
現に私のカットで、「今までに感じたことのない扱いやすさ」を同じくせ毛のまま手に入れて、喜んでくださっている方は大勢いらっしゃいます。冒頭、メッセージをご紹介させて頂いたお客さまもそうです。
きっとあなたも大丈夫です。
お悩みでしたら、ご相談だけでもお気軽にください。お待ちしています。
くせ毛に関する過去記事はこちらからもどうぞ
最後まで読んでくださりありがとうございます。
書いてるひと
かわなべひろき(美容師 ギター講師)