おでこの生え際が…
つむじ付近が…
と薄毛が気がかりで、どんな髪型にすれば良いのかお悩みの方、少なくないです。
周りには「もういっそ坊主にしたらいいじゃん」などと言われ、そんなに簡単に言うなよ…と、モヤモヤ。
薄毛じゃない人にとっては、薄毛の悩みは「他人事」に過ぎず、なかなか分かってもらえないのが寂しいところ。
また、コンプレックスから散髪に行くこと自体億劫だったり恥ずかしかったり。1人で悩みを抱え込む日々。
(最近ちょっと、薄くなってるような…)
今日はそんな男性の方に、私からできるご提案をまとめます。
育毛の方法や育毛剤の話ではなく、美容室でできるカットや施述について触れます。
結論から
いくつかのパターンがあります
- 薄くなっている部分をカバーするようにカット
- パーマをかける(リスクあり)
- 髪色を明るく染める(リスクあり)
- 思い切って短髪にする
現実的なところで、この4つが選択肢としてあります。
それぞれ、薄毛のタイプや、今現在の毛量によってもできること、できないことや、相性がありますので、補足していきますね。
(おでこが、気になる…)
薄くなっている部分をカバーする
例えば、おでこの後退が目立つ場合、頭頂部付近の髪を長めに残しておでこの方に流します。
また、余計な「すき」や「段」は入れずになるべく多くの髪の毛先が、前方をカバーできるようにハサミを入れていきます。
図じゃ分かりにくいかもだけど、一応…
(トップ付近の髪以外は、分かりにくくなるといけないので、あえて描いてません)
形をキープする上で、ハードスプレーの使用をオススメします。
ワックスやジェルでは、髪の毛が束になってしまい、スキマが目立ちやすい。
目の細かいコームで均一に髪の毛を整列させた後に、スプレーをかけてキープするのが良いです。
他にも、「立ち上がりの良い」髪質の方は、長さを残さずにボリュームを感じるくらいの長さに整えることもおすすめです。
例えば、つむじ付近の髪だけ全体のバランスからわずかに短くして、ボリュームを出すなど。
髪質や薄毛のタイプによってカットでできることは変わります。
(立ち上がりの良い髪は、部分的に短くするのもアリ)
パーマをかける
ボリュームアップが狙いですが、前提として
薄毛が気になる部分にもパーマをかけられるだけの髪があること、が必要です。
ですから、「局所的に髪の毛がほとんどない」タイプには不向きで、
「毛量がまばらに減ってきている」タイプの方に有効です。
直毛で髪が寝やすかったり、それによってボリュームが寂しく感じられる部分にパーマーかけます。スタイリングにはやはり、ハードスプレーがオススメです。
有名人ですと、最近の奥田民生さんなんかは、このタイプかと。(ググって見てね)
(パーマも選択肢にあるのか)
ちなみに、パーマ液で薄毛が進行しないか?については、さまざま言われており、「よく分からない」のが現状です。
が、頭皮に刺激のある薬剤を使うことは事実。抜け毛予防にとってプラスにはならなくても、マイナスになる可能性は考えられます。
当店では、法律上の分類で「医薬部外品」よりも皮膚刺激の少ない「化粧品登録」のパーマ液を使用していますが、それでも心配なかたは、無理をする必要はありません。
髪色を明るく染める
黒髪より、明るい髪色の方が透けて見える地肌が気になりにくくなります。
また、カラーリングしていることでオシャレ感もプラス。
有名人では所ジョージさんは、このタイプ。
ただし、これもパーマ同様、薬剤使用のために頭皮への刺激は0ではありません。心配な方はご無理なく、です。
思い切って短髪にする
1番勇気のいる選択肢かもしれません。
これについては、思い切ってカットされた方々のお話を参考に挙げてみますと、
- 最初はすごく恥ずかしかった
- 鏡に映る自分を受け入れるのに時間がかかった
など、切りたてのネガティブなお話はよく聞きますが、時間が経つとともに
- 外出時に髪が風に吹かれる心配がなくなった
- 夏、プールにも海にも気にせず行ける
- 社員旅行での温泉の憂鬱がなくなった
- スポーツするときに髪を気にしなくていい
- 薄毛を受け入れたことで余計な心配が減り、ラクになった
- 案外、周りの人は気にしてなくて安心した
- もっと早く短髪にすれば良かった
などの、気持ちの変化もよく聞きます。
ご決断はあくまでもご本人の意思を尊重しますし、私から強引に短くすることをオススメしようとは思っていません。
あなたにはあなたのタイミングがきっとあります。時期が訪れたときには、思い切ってカットしてみるのもいいかもしれません。
(最初は恥ずかしかったけど、慣れたらもっと早く切っとけば良かったと思う…との声が多い)
おわりに
髪のお悩みは、他人にとっては「そんなこと」でも、当人にとっては性格に影響が出るほどひとによっては深刻だったりします。
美容室に行くのも億劫な方は事実いらっしゃいますが、私も私にできることで、できる限りのサポートをして参ります。
ご相談だけでもお気軽にどうぞ。
それでは、最後までありがとうございます。
書いてるひと
かわなべひろき(美容師 和漢薬膳師 ギター講師)