先日、定期的にご来店くださる私のお客さまがコソッとしてくれたお話。
かいつまむと
「今だから言いますけど私、髪も容姿も体型にも自信がなくて、コンプレックスの塊で、美容室行くこと自体が億劫だったんです。ダサいなぁって美容師さんに心の内で笑われてないかな…ってネガティヴなことまで考えちゃって…。結構いると思いますよ、私みたいな人」
という、内容。
(コンプレックスで、美容室キツイなぁ…)
そう思われる方がいらっしゃるのは、もしかしたら自然なことかもしれません。
なぜなら美容室には、「ある種の無言の圧力」があると私も感じるから。
美容室から生じる圧力
それは
- オシャレであるべき
- かわいく(キレイで)あるべき
- 若くあるべき
- センスよくあるべき
などの圧力。これは美容室側がほぼ無自覚に、自然発生させている「圧力」です。
何故なら
- ヘアカタログのモデルがことごとく容姿端麗(外見至上主義に映る)
- オシャレや、センスの良さを謳うお店がたくさんある
などから、
「可愛くてキレイで、オシャレでセンス良い人たちが行く場所」というイメージが、どうしてもつきまとう。
もちろん、全ての方がそう感じるかといえば別ですが、これらの為に「私なんかが…」と、美容室に行くことにハードルを感じる方は、一定数いらっしゃるのも事実。(少数派かもしれないけど…)
(私なんかが…はぁ…)
何でそんなことが言えるかって、「私自身もそうだったから」です。
コンプレックスで、現在は美容師でありながらも美容室が苦手でした。だから、コンプレックスのせいで億劫だ、という気持ちは非常によく分かる。
今日は私自身の経験談も交え、お伝えできることをまとめます。
役に立つかどうかわかりませんが、美容室が苦手というあなたには是非読んで欲しい。
では、早速
コンプレックスの塊
すこしだけ私の話を。私は「天パ」「フケ症」「斜め絶壁」のまさに頭部三重苦。
前世で何やらかしたんってくらい、頭部にコンプレックスを背負わされた為に、ほぼ美容室行けませんでした。
美容師に頭見られるのが恥ずかしくて。素人の友達に家の風呂場で切ってもらったりしてた。
おまけに、流行に興味もなければ分かりもせず、ファッションセンスは皆無という自負があり、「オレが美容室行ったら、ダサ過ぎて周りから浮くんじゃないだろうか…」と、余計な心配ばかり。
人によってコンプレックスの中身に違いはあるでしょうが、気持ちの部分では「あぁ、なんか分かるなぁ」という方もいるのでは?
つまり「劣等感」ですね。
「キラキラした人たちがいる、キラキラした場所に、自分なんかが…」
と、萎縮してしまう。
(そうそう、劣等感なのよねぇ…)
いま美容師やってて思うこと
端的に言うと
マジで、気にすんな
ですよ。マジで気にしなくていい。
とは言え、「気にするなと言われて気にしなくて済むなら、最初から気にしてないよ!」と、
ツッコミが飛んできそうなので、もうちょい話を続けます
美容室(師)への劣等感
特定の個人や集団に「劣等感」を感じるとき、あなたはその相手を「自分より高いところにいる、自分とは違う存在」だと思っているはずです。
これをやめてみませんか。やめるのは難しいかもしれませんが、私なりに思うのは、美容師は美容師でコンプレックス抱えてる人が結構いる、ということ。
自分がコンプレックスから抜け出したい思いと、自分と同じようにコンプレックスに悩む人をなんとかしたいとの思いで、美容師やってる人結構いるんです。私もそうです。
だから、「自分とは違う存在」だと思わなくていい。同じ人間であり、コンプレックスを抱えているという意味では上も下もありません。
(コンプレックスをなんとかしたい…)
過去に美容室で傷ついた経験がある人へ
とは言え、実際に美容師からの心ない言葉に傷ついた経験をお持ちの方も、いらっしゃる。
これに関しては、
美容師がどうのこうのじゃなく、担当したその人の配慮不足です。美容師の前に、人としての話かな、と。
こう言っちゃアレですが、運が悪かった…。
美容師もいろんな人間がいますし、あなたとの相性において当たり外れもあるでしょう。
ただしこれは、美容師に限らず、ですよね。
心ない一部の美容師に当たったのは、とても残念なことに間違いありません。
ですが、全体をそういう存在としてしまうのは、もったいないと私は思います。あなたの良きパートナーとなってくれる美容師は、必ずどこかにいます。あきらめずに、探して出会って欲しい。
(あなたにピッタリの美容師さんもどこかに…)
美容室(師)の探し方
私のオススメは、美容室でも美容師でもいいですが、「発信してる文章に触れる」ことです。
今はSNS、ブログ、様々なところで美容師の発信に触れる機会が持てます。私が何故文章に触れることをオススメするかというと、
文章には人間が出る
からです。
私もブログ書いてて思うのが…
何も考えていないと文章って本当に書けない。
ほんで、文章の端々に書いてる人間のニュアンスが滲み出るから、誤魔化しが効かない
です。(だ、大丈夫かな…オレ…)
読むときのコツとして
- ただのテンプレートみたいな文章になってないか
- 言いたいことが伝わってくるか
- 読んでいて納得感があるか
などに注意を払うと良いです。
文章に触れて、「この美容師さんなら大丈夫かもしれない」と感じたなら、あなたと相性が良いかも。勇気を出して飛び込んでみましょう。
きっと良い出会いが待ってますョ。
(探してみよう…)
おわりに
コンプレックスや劣等感のせいで、美容室にハードルを感じる方。
繰り返しになりますが、一般的な美容室のイメージや、これまでの経験の範囲内だけで、「もういいや…」とあきらめてしまうのは、私はもったいないと感じます。
あなたにとって、気軽に通える美容室や、安心して相談できる美容師は、必ずどこかにいます。
もちろん、この文書を読んで私にピンと来てくださった方は、お気軽にご連絡をください。
それでは、最後までありがとうございます。
書いてるひと
かわなべひろき(美容師 和漢薬膳師 ギター講師)