僕の元に初めていらっしゃるお客さまが、以前行っていた美容室の話をされることが、たまーにあります。その中にちょっと気になった話が。
それは
パーマかけてもらえなかったんですよ
といった、オーダーを断られたという話。今日はこれについて思うことがあったので触れます。
(せっかくパーマかけにきたのに断られちゃったぁ…)
結論から
やらない(断る)という判断、とても大事!
美容室でオーダーを聞いてもらえなかった(断られた)となれば、残念に感じたり不満が残ることもあるかもしれませんが、実はこれとても大事なんですよ。
なぜなら、
やらない(断る)という判断も技術のひとつ
ですし、それに加えて、
判断を間違えたことで、事故が起こっていることが現実に多い
からなんです。
(え!?そうなの?!!)
あるある話
- パーマが全然かからないばかりか、毛先がパッサパサに…
- 縮毛矯正したらチリチリに…
- カットしたら自分で扱えない髪型に…
- カラーしたら根元だけすごく明るく…
これらは「施術の内容」よりも、「施術したこと自体」が失敗の大きな原因ってことが少なくない。
(やらないという判断も技術のひとつなの)
施術したこと自体が失敗
例えば、縮毛矯正。
薬剤と熱を利用して髪のうねりを取る技術ですが、そもそも
来店時の髪に、縮毛矯正に耐え得る体力が残っていないと施術ができません。
他にも、多毛で広がりやすい剛毛のくせ毛。
カットだけで首元くらいのボブにすると、扱いが非常に大変。
そもそも髪型と髪質の相性が良くないのです。
このあたりを見誤って、お客さまのオーダー通りにやってしまったり、「リスクは分かったからそれでもやってほしい!」と強引に施術してしまうと、
髪の毛終了のお知らせとなることがあります。
(うおーん…髪の毛終了のお知らせだは受けたくないー!!)
あなたの髪を大切に思ってのNG
僕自身、本当に稀にオーダーをお断りすることがあるのですが、それは取り返しのつかない事故や失敗を回避する為です。もちろん、「できない」ことを減らす為の普段の努力は前提で。
もしあなたがこれまでに美容室でオーダーを断られた経験があったとしたら、全部がそうとは言わないけどその美容師さんはきっと
「あなたの髪を大切に思ってくれている」
からこその、施術NGという場合も少なくないと個人的に思います。
だってね、どうなっても良かったらわざわざ断わる必要ないじゃない。「はい〜」って聞いとけばいいんだから。
実際それでとんでもない頭にされた経験ある方もいるかも。
(無理な施術は、事故の元…)
断わるツラさ
せっかく来てくださったお客さまです。どの美容師であれ、お店に来る前に思い描いた通りの髪に仕上げたいと思うものです。
ですが、様々な理由でそれが叶わないこともあります。今日あげた例もその一つ。その現実を伝えることは、美容師側もツラかったりします。
その場合は理由を詳しく説明ます。また、他の選択肢で最善策を取っていきましょう!
美容室にさえ行けば美容師がきっとなんとかしてくれるはず!!
との思いから、強行での施術をオーダーする方への、注意喚起としてもまとめておきます。
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございます。
※記事が役に立った方は、ページ一番下のボタンより、「シェア」「読者登録」「各種SNSでフォロー」をポチっとよろしくお願い致します
書いてる人
かわなべひろき (美容師、在宅系音楽家)