鹿児島の美容室から

鹿児島市荒田「美容室かわなべ」のブログ

縮毛矯正はリタッチが基本だけど、毛先の調子はどうですか?

くせ毛にお困りで、定期的に縮毛矯正される方は少なくないです。もちろん私のお客さまにも。

 

基本的に縮毛矯正は根元のくせだけを伸ばします。リタッチってやつですね。

 

でもこんな心当たりってありませんか?

なんか毛先の硬さが気になるな…、

毛先がバサバサしてしまうな…

クセが伸びてるのは良いとして、毛先の質感をもうちょっとなんとかしたいな、という方。

 

私の場合、たとえクセを伸ばすのは根元だけでも、施述する範囲は全てのケースで毛先までです。毛先は何もしないってことはありません。

 

では、どんなことをしているか?どうしてそんなことをするか?を今日はまとめてみますね。

 

画像つきで解説を

(画像掲載、ご了承くださったお客様、この場を借りてありがとうございます^ ^)

まず、こちらのお客様

f:id:kawanabehiroki:20201002172351j:image

(ちょっと画像暗くてごめんなさい)

縮毛矯正自体は、伸びた根元のくせ約12センチほど。

 

毛先のほうは、薬剤のダメージから髪を守る保護剤に必要なトリートメントを、ブレンドして質感を補っています。

別角度は

f:id:kawanabehiroki:20201002172659p:image

(ドライヤーで乾かしただけの仕上がりです)

こんな感じ。根元のくせだけでなく、中間から毛先もしっとりと仕上がりました。

 

次にこちらのお客様

f:id:kawanabehiroki:20201002173040j:image

初めてのご来店で、髪の状態が

A:カラーしてるくせ毛

B:カラー、矯正でのミドルダメージ

C:カラー、矯正でのハイダメージ

と分かれていました。

 

この、A  B C それぞれに

A、矯正用の薬剤

B、むちゃくちゃ優しい矯正用の薬剤

C、保護剤+トリートメント

異なる薬剤をチョイスして施術しました。

 

結果がこちら

f:id:kawanabehiroki:20201002173359j:image

画像はドライヤーで乾かしただけの状態です。

別角度から

f:id:kawanabehiroki:20201002173644j:image

毛先だけほんの数センチ、メンテナンスでカットしてます。

硬くなった中間から毛先の質感も、柔らかさが出て、前回矯正の伸びが甘かったのかクセが戻ったのか、その部分もキレイになりました。

 

画像では伝わりにくいですが、指通りも改善しました。

 

毛先までの作業

たとえ、クセを伸ばすのは根元だけでも、毛先までの質感をどうするかが、縮毛矯正の難しいところです。

髪ごとに、必要になるアプローチが変わりますし、あまりにもダメージがひどいときは、一発逆転を狙うより、毛先は時間をかけてゆっくり改善していく方が適切な場合もあります

 

私自身、「どんな毛先でも一発でツルピカツヤツヤにできますよ!」なんてことはとても言えません。

 

それでも以下のような、適切な処置をしないと、根元だけの矯正を続けているのに、毛先がどんどんバサバサになってしまいます

 

それは、

  • アイロン
  • 2液(アイロン後に塗る薬剤)
  • 薬剤除去

は、毛先まで行うのが必須ですし、髪によっては、

  • 保護剤やトリートメント
  • 各種の処理剤

を毛先に使うことで、質感の低下防止や改善を狙うことができます。(こっちは、ケースバイケース

 

あなたが定期的に根元だけの縮毛矯正をかけているとして、その美容師さんは、

  • アイロン
  • 2液(アイロン後に塗る薬剤)
  • 薬剤除去

を、きちんと毛先までしてくれていますか?

ここは、本当に大切、というかしないとヤバいと個人的には考えています。

 

これをしないと、毛先はどんどんバサバサになるリスクにさらされます。心配な方は注意して見てみてくださいね。

f:id:kawanabehiroki:20201002182014j:image

(アイロン、2液、薬剤除去は、毛先までが必須)

 

わたしにも、できないことがまだまだたくさん

縮毛矯正は美容室のメニューでトップクラスの難易度です。

 

この記事を書いている今現在の私自身、まだ

  • ブリーチなどによるハイダメージ毛
  • ハイライト毛
  • バレイヤージュ 
  • ブリーチを使ったグラデーションカラー

などの、縮毛矯正については自信満々に「できます」とは言えません。

現在も、勉強や検証を繰り返しています。

 

縮毛矯正は、美容師のなんとなくの判断でやっていい技術ではありません。取り返しのつかない事故につながります。

できないことは、できないと判断してお断りする、それも技術のうちです。

(できないことを減らしていく努力は前提として)

 

おわりに

この記事でまとめたようなことが、普段から気になっている方は、ご相談だけでもお気軽にお待ちしています。

 

ハイダメージ毛などの全てのケースに対応するには、私にもまだ時間が必要ですが、できる限りのアプローチでサポートをさせて頂ければと思います。

 

それでは、最後までありがとうございます。

 

書いてるひと

かわなべひろき(美容師 ギター講師 和漢薬膳師)

f:id:kawanabehiroki:20201002181806j:image