縮毛矯正をしているロング。
からみと、手触りも悪いのが気になるなぁ…
と、お困りのあなた。
今日は考えられる原因と対処法について。
ちなみに、「縮毛矯正の施術以外」の部分ですすめます。
なるべく正確にお伝えしたいので、やや長文です。
(からみ、ザラつき…気になるぅ)
結論から
- カットが縮毛矯正ロングに合っていない
- 症状がひどい部分は、さしあたりオイル等で対処
が、主な原因と対処法。
縮毛矯正かけているロングの方によく見られるお悩みですが、何故そうなるのか?を深掘りします。
前提として踏まえたいこと
まず、一般的に髪は
- 毛先から傷む
- 傷みは、からみや手触りの原因になる
- 傷んだ毛先はカット以外に改善しない
- カットできない場合、オイル等でごまかすしかない
そして、
- 縮毛矯正で使う薬が、髪に着く回数に比例して髪が傷む
これらを踏まえたときに、見えてくることは、
- 縮毛矯正の薬が、「すぐにはカットできない毛先」に繰り返し着くことを防ぐ
- それが手触り、からみを防ぐことになる
ということが分かります。
「すぐにはカットできない毛先」としているのは、すぐにカットできればそんなにダメージ心配しなくていいからです。
ここはとても大事なとこだから、くり返し読んで欲すぃところ。
では、「すぐにはカットできない毛先」ってなんなのか?これについて補足します。
(ここまで、りょーかいしましたっ!)
すぐにはカットできない毛先とは
まずは、イメージ図を
左側、ロングの方の髪を、右の方に拡大して書いてます。
図の右側に寄って、補足していきます。
赤点が毛先。
髪の毛は「見た目の長さになる長い髪」の間に、「無数の短い髪」があります。
これは、
- 生え変わりで伸びてる途中
- カットですいた
ことによってできる短い髪。
そして、図の赤点(毛先)の位置に注目。
(赤点の位置に注目)
見た目の長さになる「長い髪の毛先」は、すぐにでもカットできるエリア。
なぜなら
- 毛先3センチくらいの範囲は、スタイルを変えないままお手入れ感覚でカットできるから。
一方で、
中間や根元ちかくの「短い髪の毛先」は、すぐにはカットできない、あるいはそれが難しいエリア。
なぜなら、
- ロングを保つならカットできない
- 短い髪だけ選別して、毛先をカットすることは現実的に不可能
だからです。
もう一度図を
わかりにくくないですか?大丈夫?
ここで伝えたいことは、シンプルに
- 長い髪の毛先はすぐカットできる
- 間にある短い髪の毛先は中々カットできない
ってことです。
では、あらためてさっきの
- 縮毛矯正の薬が「すぐにはカットできない毛先」にくりかえし着くことを防ぐこと
が、からみ等を防ぐうえで大切と言いましたが、言い方を変えると、
- 薬が、長い髪の間にある「短い髪の毛先」にくりかえし着くこと防ぐこと
になります。
が、果たして、こんなことってできるのでしょうか?
正解は
無理
なんですよね…
のびた根元のくせだけ矯正したとしても、シャンプー台で薬を流すときに絶対に着いてしまう。
お流しのときの、わずかな時間であっても、髪によっては結構な負担になる。
長い髪はそのあとすぐカットすれば良いですが、短い髪は毛先がそのまま残ってしまう。
これをくりかえしているうちに、短い髪の毛先が傷んで、からみ、ザラつきの原因になる。
(すぐにカットできないエリアの毛先に、薬がくりかえし着いて、傷み、からみ、ザラザラの原因に…)
では、どうすれば良いのでしょうか??
あきらめるしかないのか…??
解決策は
縮毛矯正のロングに相性の良いカットをすること
で、解決できます。
具体的には、
- 中間、根元付近に、すいて短い髪を極力作らない
- 多毛のヘアスタイルの厚みは、なるべく「レイヤー」でコントロールする
ことです。
イメージ図
左の「すいて短い髪がたくさんある」状態より、右の「短い髪が少なくレイヤーで毛先の厚みをコントロールする」状態を目指す。
(あくまでイメージ図ね)
つまり、
カットですいて、むやみに短い髪を作らないこと
が、本当に大切。
(生え変わりの短い髪は仕方がないが、カットだけでも十分変わります)
こうすると、毛先にくりかえし何度も薬が着いて傷むことを少しでも防げる。
タイトルの
ロングの矯正で、からみ、ザラつきが気になる方の多くがここに書いた、カットが原因です。
根元の矯正を継続しつつ、カットを見直すことで、中・長期的にお悩みは改善されていきます。
長くなりましたがご参考になればと思います。
最後までありがとうございます。
書いてるひと
かわなべひろき(美容師 ギター講師)