こんにちわ。当ブログ書いてる私、くせ毛です。いわゆる天然パーマ。
同じようにくせ毛の人で、美容師さんから、
「ロングのほうが扱いやすいですよ」
といった、「くせ毛はロングが過ごしすい説」を聞かされた経験ある人いませんか?
実際、髪の毛に長さがあった方が、髪そのものの重みで落ち着きやすいですしね。
でも、それってぶっちゃけ本当はどうなのよ?
自分がくせ毛で伸ばしたこと無い人には分からなくね?
と疑問を抱いて、思い立ったのが2017年の夏。
そこで、
自分も天パのロン毛になって、検証してみよう!!
ということで、約一年半にわたり髪を伸ばしてみて、自分で過ごしてみた結果を皆さんに報告差し上げたいと思います。
私自身の人生で初のロン毛、その記録です。
ここまで伸ばしてみた
はいこれ、2017年の夏です。
この時から約一年半伸ばしてこうなりました。
こちら、2019年1月です。
「新興宗教の教祖ですか?」
と、問いかけてしまいそうになりましたか?あるいは、
「昔のハードロックバンドの、速弾きギタリストですか?」
みたいな。
こんな「イケてる美容師像」とは程遠い風貌の私に、普段からついて来てくださっているお客さまには感謝の念にたえません。いつも本当にありがとうございます。
ちなみに、横から見るとこれくらい。
度重なる薬剤の実験で、髪もボロボロ。お客さまの髪を守るために、自分の髪で色々実験してた証です。撮影時はオイルなど何もつけてないので、よりバサバサに見えてます。
そんで、結ぶと
これくらい。絶壁なのがよく分かりますね。(結ぶと、教祖感より信者感が増しますねもうええて…)
普段はお団子にして、帽子かぶって過ごしてましたから、お客さまやたまに会う友人も「ここまで長いとは思わんかった!」となるかもしれません。
では、実際伸ばしてみた感想をまとめます。
天パのロン毛、私の感想。
あくまで、私の個人的な感想です。
良かった面
- 結んでしまえばほぼ何もしなくてすむ
- 冬、おろすと首回りあったかい
- 夏、お団子にすると首回り涼しい
- 美容室でヘアアレンジができる
- 思ってたほどドライヤーめんどくさくない
- 思ってたほどシャンプーめんどくさくない
- 毛先をちょっとカットするだけでも、手触り良くなるのが本当に分かる
良くなかった面
- シャンプー使う量増える
- ドライヤーの電気代増える
- 髪型を楽しむという概念がなくなる
- 何もしないままでは、思ってたほどおさまり良くならない
- 結ばない場合はスタイリング剤やオイルが必須
- 清潔感が下がる(主に男性)
- 結べる長さになるまでがしんどい
- おろしたままジャンパー着るとき、ファスナーに髪巻き込みがち
- おろしたままだと、ラーメンと一緒にすすりがち
- 嫁さんから大不評(私の場合)
- 教祖感、出しがち(私の場合)
などですかね。
検証終了、切ってみた
とゆーことで、私の職場のオーナーである兄にカットしてもらいました。
(頼むぜ兄ちゃん)
バッサリ
横から
絶壁頭をカバーしてカットしてもらい、希望通り「リチャード アシュクロフト」みたいな仕上がり!あざす!(リチャード知らん人はググって)
私自身、これまでカットした中で1番の「バッサリ」。この「バッサリカットされる側」も初めての経験で、いくつか感じたのですが、
- カットする直前、もったいない気がしてくる
- ドキドキがハンパない
- 仕上がりまで結構な不安
- 爽快感がヤバい
- 仕上がりを気に入ったとき、テンションがぶち上がる
- シャンプードライヤーが驚くほどラク
全て、今までに感じたことのないレベルのものでした。
私は美容師として「カットする側」の日々ですが、こうやって「される側」を経験することで、改めてお客さまの気持ちや、施術時の注意点を深く探れたように思います。
あなたは何を優先したいか?
先にまとめた、
「良かった面」「良くなかった面」を参考にして、これらを天秤にかけた時、どちらが重いかは人によって異なります。
「結びさへすればそれで良い」
という人もいれば、
「スタイリングして髪型を毎日楽しみたい」
という人もいます。
あなたの場合はどうか?は、人によりますし、それを踏まえた上で美容師と相談することで、よりあなたにとって最適な髪を目指すことができる、と思います。
ただ、1つ感じたのは、
「結べないくらいの中途半端な長さが、くせ毛は1番厄介」
これは、間違いないです。切るなら切る、伸ばすなら伸ばすのがオススメです。
私の経験やここでまとめた内容が、少しでも参考になれば嬉しいです。
ちなみに、私の個人的な総括としては、またイメージ変えたい時は、今回ほどの長さじゃなくても、のばすのアリかなぁ、と思いました。嫁さんから不評を受けない範囲でね笑。
(アヒル口したら、マジでキモかった件。サラバ!私のロン毛!)
経験から語る美容師に、俺はなる
私はくせ毛なので、過去、直毛の美容師さんにカットされる時に、自分のくせ毛のことああだこうだ言われると、
「いや、くせ毛になってみたことない人に何がわかるんですか?」
と、思っていましたし正直、今も思ってます。(批判してるわけじゃない)
逆に私にも、
「あなたには分からないでしょ?直毛のツラさが」と言われれば、
「実際、分かるには限界があります」
とも思います。 ただし、それが分かってるから、たくさん話を聞いてたくさん想像をする。
当事者にしか分からないものが絶対にある。(当事者同士でさえ、分かり合えない部分があるくらいだもん)
だからこそ、美容師として髪にまつわることを1つでも多く経験して、「当事者」になっておくことの大切さを、この検証を通じて改めて感じました。
- お客さまへの提案に対する自信
- お客さまの気持ちに寄り添える心構え
これらを考え直す糧となりました。
一美容室の一スタッフ。今の私が与えられた環境の中できるベストを、更新していきます。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
書いてる人
かわなべひろき(美容師 ギター講師)