鹿児島の美容室から

鹿児島市荒田「美容室かわなべ」のブログ

先輩と後輩の狭間にて

生きていれば誰にでも、先輩がいれば後輩もいます。

僕は、出会って間も無くは、歳上の先輩より歳下の後輩の方が接し方に気を使ってしまいます。

 

理由は、歳が上か下かというだけで自然発生してしまう縦関係において、自分が上の立場になったときの気恥ずかしさがハンパないからです。

偉ぶるつもりは1ミリもなくとも、相手は敬語で自分はタメ口という構図の中で、(なんかエラそうな自分)がめちゃくちゃ恥ずかしい。

 

そのくせ歳下にイジられようものなら、(コイツ唐揚げにしたろかな)くらいにはぶっちぎりでイラっとくるので、なんだかんだ心の奥底で先輩風を吹かせている自分に(あー俺の自意識ってマジでめんどくせーなー)と思ったりします。

 

とは言え、歳下の後輩が嫌いとか苦手という事ではなく、むしろ仲良くしたいと思ってます。

 

社会人になると、初対面は基本お互いに敬語じゃないですか?

 相手の歳がわからない場合、はじめは(この人上なのかな…それとも下なのかな…)みたいな言葉のジャブの打ち合い。

 で、相手が歳下って判明した瞬間以後の歳上の出かたっておもしろいですよね。

 

主に3パターンです。

  1. その瞬間からタメ口
  2. 徐々にタメ口に移行
  3. それでもずっと敬語

 

仕事上の間柄でしたら3が多いですけれども、

プライベートでは移行するスピードに差はあれどほとんどの人が2ですね。

僕は後述しますが、宣言しての1です。

 

相手が歳下って分かって以後の1発目のタメ口、いわゆる、「ファーストタメ口」が飛び出した瞬間ってお互いにちょっと(アッ、今…)てなりますよね。

 

ファーストタメ口における、一番ポピュラーなものと言えば相づちではないでしょうか。

さっきまで「そうですよね!」だったのが、

「だよね!」とか「マジで!」に変わっている。タメ口移行へのプロセスにおいて最も敷居が低く取りかかりやすい。

 

こうして徐々にタメ口の比率を上げていった先に、ファースト名前呼び捨てや、ファーストお前呼ばわりと段階を踏んでいきます。

そして、距離が縮まるにつれファーストぶっ殺すぞが出てきますね。ぶっ殺すぞまで言ってたらもう完全な先輩ヅラです。

 

僕はプライベートで相手が歳上と分かったときには、「恐縮なので自分に敬語は使わなくて大丈夫ですよ」と伝えます。

また逆に歳下だとわかった場合は「今から敬語やめるけどいいかな?」と伝えて、完全にタメ口に移行することを宣言します。

それでもしばらくは、後輩相手にしゃべっていると、なんだかエラそうな自分に気恥ずかしさを覚えます。

 

でも、自分がどちらの立場であっても敬語の中にちょいちょいタメ口が挟まってるあの感じは、しらじらしくて恥ずかしくてたまらんからそれだけは避けたいのです。

  

おっさんになってもヤンキー気質なのか体育会系気質なのか、歳下に躊躇なくオラオラとイキり倒せるキャラの人もいます。

「ファーストぶっ殺すぞ」までがめちゃくちゃ早い人。

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 (ぶっ殺すぞコラ!)

 

そんなキャラクターに、にわかに憧れを抱きつつもやっぱり僕はこの先も、タメ口宣言系パイセンとして慎ましく生きていこうと思うのでした。

 

 

みなさんはどうでしょうか?

 

 

 

(完)

 

 

 

 


かわなべひろき (美容師、自宅録音家)

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