屋台村(という飲食街)に出かけました。
(観光スポットでもあり、どの店に入ってもおいしく最&高です)
美容師業界の先輩であるジンさん(仮名)と、その嫁さんで美容師見習いのマイティ(仮名)にお誘いを受けて、とあるお店で待ち合わせ。
イケメンのジンさん(仮名)と可愛いこちゃんのマイティ(仮名)を隣に、自分のおやじ譲りの顔面の浅黒さを呪いつつ、飲み会は始まりました。
2人をバックに屋台がオシャレに見えることと、僕をバックに屋台が場末にしか見えないこの差を人はこう呼ぶのですね。カースト、と。
夫婦と僕の3人という、メロドラマで言ったら三角関係の始まりの場面にでもなりそうなシチュエーションでしたが、結果的に全く三角関係始まりませんでした。
日々の退屈を他人のゴシップネタで消費することが大好きな読者さまにおかれましては、ご期待に添えず誠に申し訳ありません。
ところで、
3人で食べたおつまみがめちゃくちゃ美味しかったんですよ。豚になんか細工して焼いてるやつ。何あれ…。衝撃のウマさだった。名前がわからない。
外がパリッと焼けていて、中がトロトロもちもちっとしていて豚料理としては初めての食感。おまけに、うま味of the yearノミネート間違いなしの、うま味。
こんな近所にもまだまだ知らないおいしい料理がたくさんあって、自分がどれだけ狭い世界の中だけで生きているかということを、改めて実感。
「おまえ、井の中の蛙にすら、まだなれてねーんだからな」
料理に化けた豚からそんな啓示を受けた気分でした。
ありがとう、豚。そして、ごちそうさま、豚。
時に、ジンさん(仮名)は中々の酒豪。
結構なペースで焼酎をおかわりするんだけど、その時に僕の分も一緒に注文してくれるんです。
「あ、すんません、水割り2つお願いします」
みたいな。本当は後輩の僕が気を利かせて先輩の分を注文すべきなのに…。毎度、いも焼酎水割りが二杯ずつテーブルへ。
だから、自動的にジンさんのペースで僕も飲むことになるんですが、焼酎って酔いがまわるタイミングがいきなりきませんか?
まだ全然平気だぞ、みたいに思ってたら次の瞬間泥酔してる、みたいな。
情緒不安定な女教師かよってくらい、次の瞬間が読めない酒の1つです。(いきなりキレるよね…)
そんなことですから、ジンさんのペースにのって思ったより酔ってしまい、柄にもなくマイティにもアツく日々のことを語り、4時間近く飲んで帰路につきました。
人の縁とは不思議です。実際に会う間柄であれ、ネット上での知り合った仲であれ。
それにこれだけの人間がいて、一緒に酒を飲む時間を過ごせる人というこは、本当に貴重というか、ありがたいというか。
「オシャレと場末というカースト」「始まらない三角関係」「名前のわからない豚料理」「二杯ずつ運ばれてくる水割りのいも焼酎」
僕たちは日々の中にある様々な舞台装飾を共にする、役者のようだなぁと感じることがあります。
今夜はジンさん、マイティが僕の物語に出演してくれました。ノーギャラで。サンキュー。
深まる夜の闇に呼応するように、暗転する今日という舞台。
次のシーンの出演、どなたかお待ちしてます。
(まわりくどく、遊ぼうねと言っているだけ)
(完)
かわなべひろき (美容師、自宅録音家)
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