いつもワックスやジェルを使う
でも、毛量多いからカットしたてでもスタイリングしにくい…
という方。
どこでカットしても同じだと思ってませんか?
実は、ハサミの入れ方でスタイリングのしやすさはびっくりするくらい変わります。本当の本当に変わります。
(髪多くてセットしにくいんよぉ…)
今日はこれに触れていきます。
スタイリングしにくい原因
- 髪の毛が動くスペース(空間)がない
これが原因です。
動くスペースがない=動きにくい=スタイリングしにくい。
ということで、髪をすいて動くスペースを作ってあげればいいのですが、「どうやってスペースを作るか」、が非常に重要です。
(ずばり、カットですんごい変わる)
すき方による違い
スタイリングしやすくする為には、ただすけば良いというものではありません。
どうすくか?で、扱いやすさは雲泥の差。
図で説明を。
まずはスタイリングしにくい、すき方
(あくまでイメージ)
右側を拡大すると、こんな感じ
赤丸は毛先の位置。
点線の部分3ヶ所、すきバサミでカットしたイメージです。細かい説明は後ほど。
次に、スタイリングしやすい、すき方
右側を拡大すると
さっきのすき方との違いは一目瞭然ですね。
では、補足していきます。
スタイリングしにくい、すき方
先の画像を
すきバサミを使って、根元の方から毛先を軽くしているイメージ図です。
確かに全体の量が減ってはいるものの、これでは髪の毛が動くために、十分に余裕のあるスペースがあるとは言いがたい。つまりスタイリングしにくい。
初めてご来店のお客様は実際に、こういう状態の方がとても多いです。
これで十分な人もいますが、多毛の方はそうはいきません。
すきバサミでカットする回数を増やせばいいと思われるかもしれませんが、それをしちゃうのは私的にはNG。
その話は長くなるので今日は割愛します。
もう一度見てましょう。
(すいてはあるけど、十分なスペースを確保できていない…)
スタイリングしやすい、すき方
画像を
根元ちかくに大きめのスペースを作り、かつ、ひとつひとつの髪の集まりを、絵筆の先っぽのように尖らせるイメージでハサミを入れる。
こうすることで髪が動きやすく、圧倒的にスタイリングしやすくなります。
ワックスやジェルをつけたときの
- 動きやすさ
- 毛束の作りやすさ
- 毛流れの作りやすさ
など、とても扱いやすくなります。
おわりに
ここで説明したカットを適材適所に用いることで、これまでたくさんのお客さまより「今までとスタイリングのしやすさが全く違って、やりやすかったです」とのご感想もいただいています。
髪が多い方は、カットしたてでもすぐにセットしにくくなる、もっさりなる、などお悩みをお持ちです。
「すいてください」とオーダーして、たくさんすいてもらったのにもかかわらず…
ひとくちに「すく」と言っても、そのバリエーションはここにも書いたように様々。
ひとりひとりの髪質や、めざすスタイルに相性の良い選択をとることで、少しでも長く扱いやすい状態を作ることはできます。
お悩みの方は一度ご相談ください。
書いてるひと
かわなべひろき(美容師 ギター講師)