縮毛矯正をかけているそこのあなた!
もしくは、かけようと考えているあなた!
髪のうねりをまっすぐにでき、どこの美容室でも利用できる縮毛矯正。ところで、あれ、
髪の毛で何が起こってるかご存知ですか??
今日は、「ちょっと賢いチンパンジー」でも分かるレベルのお話で、縮毛矯正のメカニズムをご紹介。
(ちょうどそれ気になってたんよ。来月かけよかな思てん。)
これ知ってると縮毛矯正かけてる時、「あー今わたしの髪ん中、こんな風になってるんだなあ」と、楽しむことができます。(いや、楽しまなくてもいいけど)
縮毛矯正の行程
- 薬液を髪に塗る(1液)
- それを流した後、ドライヤーで乾かす
- アイロンでのばす
- 薬液を髪に塗る(2液)
- 流して乾かして終了
基本的にこの行程。
かけたことのある方なら身に覚えがあるかも。
もちっと分かりやすく言いますと…
チョコレートで手作りお菓子作ったことある?
バレンタインでも記念日でもなんでも良いんですけどね。板チョコ買ってきて、手作りお菓子作ったなんて経験、あります?
(ガトーショコラ食べたい)
アレってザックリですけど、
- チョコレート溶かし〜の、
- 型に入れて形変え〜の、
- 冷蔵庫で冷やして固め〜の。
で完成じゃないですか?ガトーショコラなんか本当そんな感じ。
実は、縮毛矯正もこれと同じような感じで
- 1液で髪の毛溶かし〜の、
- アイロンでまっすぐに伸ばし〜の、
- 2液で形を固定し〜の。
で完成なんですよ。イメージですよ、あくまでも。
では、少し補足を。
初めに塗る薬、1液は特殊部隊
さっき「髪の毛を溶かす」と表現しましたが、もう少し細かく具体的に言うと
- キューティクルを開いて髪の中に進入
- 髪の中のタンパク質をつなぐシスチン結合を破壊
これをやってるんです。髪の中をゆるゆるにしてるの。
キューティクルとは、簡単に言うと髪の毛の外側の皮。その内部はタンパク質がつまっていて、いつもこの1つ1つが「シスチン結合」という名前の鎖で硬く結ばれているんですね。
で、「1液」の中の成分が、キューティクルをぶち抜いて突撃進入した後にシスチン結合をバッチバチに破壊していくのです。
ほぼ特殊部隊の戦闘員やがな。
(我々の1液部隊の任務、突撃!進入!破壊!を遂行せよ!!)
ここまで読んで思いません?
1液、怖ぁ…
そうなんですよ。1液は慎重に扱わなければいけない。
毛先チリチリ、クセが伸びてないなどの失敗の多くがこの1液のコントロールミスによるものなんです。
アイロンでまっすぐにする
これは、もう本当そのままですね。
1液で結合を破壊されたタンパク質を、アイロンでまっすぐに整列させていくのです。
まさにシャツのシワを伸ばすように。
2液で形を固定
アイロンでまっすぐに整列させたタンパク質。
そこに2液を塗ることで、この状態が固定されるのです。
新しい配置になったタンパク質をまた、鎖でつなぎ直すイメージですね。
以上の行程を経て、髪のうねりがまっすぐになるという縮毛矯正が完成!!
(パチパチパチ)
ちなみに、同じ原理を利用して、まっすぐな髪にうねりを作るのが「パーマ」です。
(基本的な原理はパーマも同じ)
この記事でお伝えしたかったこと
知識があると楽しみって増えます。
縮毛矯正をかけている、あるいは、これからかけたい方に、少しでも縮毛矯正に詳しくなって頂くことで、美容室で過ごす時間にこれまでと違った楽しみや新たな発見があれば嬉しいです。
(よう分かった。かけにいくの楽しみやぞ)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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書いてる人
かわなべひろき 美容師