今日の投稿は日記みたいな内容です。(ちょっと長いです)
先日、出張美容師ということで、東京原宿にてカットをして参りました。
今年やってみたかったことの1つであり、これを実現させてくれたお客さま、現地のお店の方々、心良く送り出してくれた鹿児島のお客さま、勤務先のオーナーである実兄、そして嫁さんに先ずは感謝を。本当にありがとうございます。
そして自分に対しても、「おつかれさま」と労をねぎらいたいと思います。
この度の経験、雑感をまとめておきます。
出張美容師って何?
今、巷では「シェアサロン」という、時間ごとの使用料を美容師が払ってお店のスペースを借りて、施術できる美容室があります。
今回、原宿にあるシェアサロンの一席をレンタルして、お客さまにはインターネットから予約を募って、お越しいただきました。
(個室になってる空間、奥のスーツケースに仕事道具詰め込んで来ました)
2名さまをカット
初めての出張美容師。関東在住の2名様をカット。お友達同士、お誘い合わせでご予約頂きました。
インターネット(ブログやツイッター)を通じて僕の存在を知ってくださり、ネット上でのやり取りはあったものの、初対面でキンチョー。(ガクブルガクブル)
僕自身、初めて訪れる美容室で、設備に対する不慣れから不行き届き(とゆーか、もはやハプニング)もありましたが、お客さまの寛大さにとても助けられ、カット。
(お客さま撮影)
- おまかせで好きにしてもらって大丈夫
- こんなに髪の説明聞いたのは初めて
- 美容室苦手だからこそ、是非頼みたかった
などなど、とても嬉しい言葉をたくさん頂きました。終始和やかな雰囲気の中、お二人ともそれぞれ、ロングをミディアムに、ミディアムをショートボブに、というスタイルチェンジで、そこそこ「バッサリ」いきました。
(カット後のお掃除。床の髪の量なかなかでしょ?)
出張美容師やって感じたこと
今回感じたこといくつか
- 差し出した分は返ってくるって、これ本当
- 信頼関係の大切さ
- 人に支えられまくってること
- 人に喜んでもらえるってサイコー
他にもたくさんあるけど、ザッとこんな感じで非常に「前向きなエネルギー」を自分の中に充電することができました。
1つずつ、備忘録も兼ねて触れときます。
(観光で寄ったモスク。本文とは無関係です)
差し出した分は返ってくるって、これ本当
壁にボールを投げるとバウンドしてこちらに返ってきます。投げる強さや、スピードに応じて、跳ね返りも変わる。
僕の場合、美容師としての主な発信はこのブログ。ボールの例と同じように、ブログを発信した(投げた)ことで、お客さまとの出会い(返り)を獲得できました。
これは、一定のクオリティのもを継続して発信できているか否かで、結果も変わる。(自分はまだまだ…)
僕も僕なりに「読む人が分かりやすいように」、最近やや下がり気味だけど「更新頻度」など考えてやってきましたが、それが実を結んだ出張美容師。お客さまにはもちろん、自分にも感謝。
まだまだ未熟だけど、この先も自分のできる範囲でやっていきます。
(原宿で開催中の絵の個展にも行脚。本文とは無関係です)
信頼関係の大切さ
今回カット時に、ハプニングがありました。
僕の不手際でシャンプーのときに、思い切りお客さまの襟や背中を濡らしてしまった。(使ったことないタイプのシャンプー台だったって言い訳スンマセン…)
非常に申し訳なかったのですが、「いいのいいの、どうせすぐ乾くから、気にしないでください」と笑顔のお客さま。
どこの神様かと思いました。後光が差してた。本当に寛大で頭が下がる。
これ、人によっては「おいこのヤロウ!!」とクレームもん。
出会い頭のカウンセリングでも「信頼してるから、おまかせで大丈夫」と言っていただけたように、お客さまと僕との間に、すでに最低限の信頼関係が出来上がっていたことで、怒りもせず笑って許して頂けたように感じました。
お客さまが寛大なのは前提として、これも今までの発信を見て頂けてたからかなぁ、と。
普段から「自分の行いを見てくれている人はいる」のが肌で感じられたし、信頼関係の大切さに触れ、こちらもあたたかい気持ちをいただきました。
(寛大さに助けられつつ、カット!)
また、インターネットは世界中に開けているので、距離が関係なく繋がれることも面白いです。
これを読んでるあなたも、鹿児島ではなく、関西?関東?北陸?東北?北海道?はたまた海外だったり。どこでどんな人が見ているか分からない笑
人に支えられまくってる
もし、
シェアサロンがなかったら…
飛行機が飛ばなかったら…
電車が大幅に遅延してたら…
お客さまが1人もいなかったら…
美容師になるキッカケをくれた人や技術をサポートしてくれた人がいなかったら…
家族が心良く送り出してくれなかったら…
などひとつずつ細かく見て、一美容師である僕が当たり前に仕事(生活)をする背景には、数え切れないたくさんの人の働きがあること。
人に支えられまくって生きていることを、移動の飛行機や電車の中で、今更ながらしみじみと。
感謝の気持ちは普段から忘れるべからずなんて、頭では分かっちゃいるけど忘れがちじゃないですか?
え?そーでもないって?
スンマセン、僕はついつい忘れがち。初心なんてソッコーで迷子になるタイプ。
でも、日常を少し離れた機会に触れ、「普段の当たり前な生活への感謝」そして「支えられまくってる分、僕も社会(人)に貢献して返そう」という思いをまた、大いに充電できました。
(仕事終わりのビールの美味しさに白目むいてるところ。本文とは無関係です)
人に喜んでもらえるってサイコー
この度のお客さまにも「カットしてもらって良かった」と、とても喜ばれ
「また絶対東京に来てカットして欲しい」
と、ありがたい言葉もいただきました。いずれまた行きます。待っていてください。
鹿児島でも同じように、自分の仕事で人に喜んでもらえるって本当にサイコーだなぁ、と僕の方こそとても豊かな気持ちにさせてもらってます。
(ちょいと茨城の友人宅まで足を伸ばして一緒に拝観した、牛久の大仏様。本文とは無関係です)
始めることに遅すぎることは無い
僕は30歳過ぎてから、サラリーマン時代に美容学校の通信課程に入学して資格取得しました。現場でのキャリアは32歳からで今現在で3年弱。人より遅いスタート。
やるぞって決めた時、ぶっちゃけ不安だらけ。嫁さんに心配もかけました(今もだけど…)。
1年目は毎朝6時前にはお店に出て自主練。休み返上で座学にも打ち込み、人よりスタートが遅れた分を埋めるのに必死。
カラーやカット、縮毛矯正、パーマの練習台のモデルさんもバンバン数を経験して、とにかく技術習得を急ぎました。ノートも何冊書いたか分からない。吐き気に襲われるくらいには、毎日のプレッシャーも大きかった。
一日中立ちっぱなしだったから、毎晩睡眠中に足をつって飛び起きてた。夜中風呂場でシャワーで温めては、足の痙攣を鎮めたことも何度あったかしら… (20代じゃ無いからねぇ…)
でも、もうすでにそんな日々は報われていると思ってます。
まだ3年前は、美容室に立ったことも、実際に人の髪に触れたこともなかった僕が、今こうなっていることの感慨深さ。
もちろん、まだまだ自分で自分を一人前だなんて思ってないし、勉強したいことは山積みだけど、もうすでに何人ものお客さまに頼って頂けている実感があります。本当にありがたい話です。
正直、当初は
30過ぎてから美容師なんて…
雇ってくれる所なんて…
生活していけるだろうか…
といった、ネガティヴな迷いも0では無かったんですが、勇気出して良かったなぁ、と今更ながら。
全然遅いなんてことなかった。やればなんとかなる、というか、なんとかしようとする自分が出てくる。だから、やりたいことは踏み出した方がいいな、そんなことを改めて感じました。
(つくばにある、JAXAも見学。顔色が災いした映りになってます。もちろん、本文とは無関係です)
おわりに
ちょっととりとめのない文になってしまいましたが、とにかく、今回の経験を踏まえて多くのことを発見、再確認、充電できました。これからの自分の仕事に、活かしていきます。
また、この先「やりたい」と感じたことには躊躇なく飛び込んでやってみます。まだまだこれからじゃぃ〜。
最後に改めて、カットさせて頂いたお客さま、普段から鹿児島で支えてくださっているお客様、関わってくださった全ての方々に感謝いたします。ありがとうございます。
書いてる人
かわなべひろき(美容師)