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街角にて

すんげー微妙な距離感の人が誰にでもいると思います。

仲良くも悪くもなく、お互いの存在は知っているし言葉を交わした事もある。

 

街でたまたまた会った時に挨拶しないのは変だから「こんにちわ」と声かけたはいいものの、それ以上特に話すことも思い浮かばずやや気まずい空気の後、「じゃ、また」とわかれる、そんな間柄の人。

 

 

僕は人といる時に沈黙を恐れるあまり、めちゃくちゃ饒舌になります。黒帯の人見知り。

 

あんまり喋らずにその場を誰かと過ごせる人、つまりモジモジしながらも沈黙に耐えられる人なんて、僕に言わせれば人見知りじゃないです。人見知りを自称したとしても、それは白帯の人見知りです。

 

黒帯の人見知りとは、沈黙に耐えられません。僕の場合、すき間を埋めるように言葉を撃ち放つ。だから逆に人見知りに見られない。

 

「おまえは誰とでもすぐ打ち解けられるからいいよな」と言われる度に、(早く打ち解けないと気疲れして心臓が持たねんだよ、この白帯が!)と、胸中を黒帯の悲嘆が渦巻くこともあります。

 

 

黒帯の人見知りという点では、同級生の大原(仮名)という人間も同類です。彼の場合アルコールに頼りまくるところが僕と少し違うけど。

 

 

大原(仮名)って誰?って人はこちら参考記事

同級生との会話にて - かわなべひろきのブログ 

 

 

そんな僕ですから、一番最初に触れた、微妙な間柄の人と思いがけずばったり会ったりすると、沈黙を埋めるために自分でも訳わからんことを口走っている時があります。  

 

先日も街を歩いていると前からカジさん(仮名)が歩いてくるのが見えました。

あ、カジさんだ、と思い、

 

「こんにちわー。」

「おー、かわなべくん、元気?」

「はい、まぁぼちぼちっすー」

「そうかー。」

「はいー…、…」

「そっかそっかぁ……」

「………、」

「…………、」

 

 

お互いにやや気まずい空気。

交わされる作り笑い。

次の瞬間、何を思ったか僕は言っていました。

 

 

 

「鼻痛ぇなぁ…」

 

これは大変なことになったぞ、と思いました。

あまりにも話すことがなく、気まずい沈黙を埋める為とは言え、全然痛くない鼻の痛みをカジさんに訴えている自分がそこにいました。

 

沈黙のプレッシャーからか、もはや脳が正常に動作しなくなっていました。

 

「え?鼻? 痛いの?  どっか、ぶつけたとか?」

 

「あ、いや、よく分かんないですけどね、なんか鼻痛いんすよね。」

 

「お、そ、そうかぁ…。」

 

たまに会う微妙な距離感の僕に鼻の痛みを訴えられて、カジさんもいよいよどうすればいいのか分からない状況。

一度狂った歯車は中々元に戻りません。よせばいいものを、僕は言葉をつないでしまいました。

 

「カジさんも、鼻とか気をつけた方がいいっすよ」

 

 

 

 

このようなわけの分からない言葉をいくつかやり取りした後で、「じゃ、また」と分かれた僕たちでした。

 

 

 

こうゆう時のスマートな挨拶の仕方や別れ方があれば本当に知りたいな、と思います。

 

痛くもない鼻の痛み訴えるとか、絶対不正解ですもんね。

ほんと、黒帯は大変です…。

 

 

(完)

 

 

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かわなべひろき (美容師、自宅録音家)

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