かわなべひろきのブログ

日々の雑感とか

【日常に生きる歴史的名句】

冬の朝の布団の気持ちよさよ。


僕は今猛烈に、「朝の布団」を愛してる。
「朝の布団」が涙の時には、僕はポプラの枝になる。
それくらい愛している。


この気持ちよさ。
寒さの中を生きる僕らへ、冬からの贈り物だろうか。

日本には四季折々の風物詩がある。
古くからの俳句にも詠まれてきたように、人はそれを愛し、これまでの歴史を生きてきた。


布団にまつわる俳句をあのお方も残していらっしゃる。

あのお方とは、そう、

俳句界のレジェンド。
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「季語は友達!」の名セリフでお馴染みのキャプテン松尾芭蕉(通称キャプツオ)。





その俳句。


「被き伏 蒲団や寒き 夜やすごき」


(今夜の寒さったら、布団の中で丸まってんのに全然あったまらんわぁ)
というような句だろうか。

詠み人がどんな場所でどんな思いで詠んだのかを想像するのも、俳句の楽しみ方の一つ。

この句で言えば、布団に入ってなお寒さが身に染みるっていう状況から察するに、これはおそらく、
もしかしたらの話になっちゃうんだけど、








エアコン入れ忘れたな。





はたまた

リモコン見つからなかったのかな。


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(リモコン見つかんねーよ!)



あるある。すごく共感する。
リモコン見つからなくてイライラ。
もうええわー!なって、布団に潜り込んだはいいけどやっぱ寒ぃーよ!的な。

つまりこれは、リモコンが見つからないことへの苛立ちを表現した一句と言える。


しかしそれを、「リモコン」という言葉を一切使わずに表現してしまうところが、芭蕉芭蕉たらしめている


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(リモコンという言葉を使わずに表現した芭蕉)



さすが、大先達。
恐れ入りました。





話を朝に戻して。


後ろ髪を引かれる思いで、布団から抜け出る。

僕の住む部屋からは、窓の向こうに桜島が見える。
雲ひとつない朝には、晴天を映し出すように青く光る肌を露わにした桜島を拝むことができる。
これも見ていてとても気持ちがいい。



そうだ、
「青い山」と言えば、これもまた有名なあの人の俳句の一節に出てくる。




あの人とは、そう

俳句界きって風来坊。


レジピはこちら

〈材料〉
自由     1人分
服         1セット

〈作り方〉
自由1人分に、服1セットを着せてください。
はい、出来上がりです。





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その俳句


「分け入っても分け入っても青い山」



(いってもいっても、進んでも進んでも山なんだけどこれどうなってんの)
というような句だろう。


詠み人がどんな場所でどんな思いで詠んだのかを想像するのも、俳句の楽しみ方の一つ。


句の内容から察するに、ほぼ道に迷っている状況といえよう。
これは、もしかすると、
あくまで憶測の域ではあるが、



山頭火…、











iphone落としたな…。

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(Google Map開けねぇよ)




なるほどどうりで、知らない道だったんだだろう。途中までiphoneでmapのアプリ開いて道順確認しながら来たのに、途中どこかで落として紛失してしまったのだろう。

おまけに生憎、それに気づいたのが深い山の中と来たらそりゃ、大の大人でも迷子になる。


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(ここどこだよ、マジか、青い山ばっかじゃねぇかよ)



共感。僕たちは今や、iphoneを始めとしたスマホがなくては、何もできなくなっているのではないだろうか?

地図も、電話帳も、音楽も、カメラも、交通機関の乗り換えも、目覚まし時計も、なんもかんもスマホに頼り切っていないだろうか。


山頭火がこの俳句を残したのは、スマホ依存の生活に警鐘を鳴らすためだったのかもしれない。

自らのiphoneを落として迷子になるという体験を詠み、同じ轍を他人に踏ますまいという、山頭火の自由人のイメージとは似ても似つかない「正義感」には、頭がさがる。



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(iphoneを落とした山頭火)




さすが、大先達。
恐れ入りました。





冬の朝、なにげない時間の中に見えつ隠れつする歴史的名句。

俳人たちの心は、時代を軽々と飛び越え、今に生きるのだ。



〜完〜





*おわりに…


もしTwitterFacebookなど各種SNSをやっている方いらっしゃったら、シェアをして頂ければ、俳句が得意になるそうです。

あざす。


川邊 大紀