かわなべひろきのブログ

日々の雑感とか

【かなしみとハンバーガー】

多くの人は、誰も傷つけたくなければ、誰からも傷つけられたくない。
そんな風に思っているんじゃないだろうか。
僕もその一人。


でも、人間ってつくづく不完全だなぁ、って。


そんなつもりじゃないのに、傷つけてしまったなぁ、がっかりさせてしまったなぁ。
とか、
相手も悪気ないの分かってるのに、勝手に傷ついてしまっているなぁ自分。とか。
繰り返し起こるそんな瞬間。


生きれていれば必ず誰かを傷つけるし、自分も傷つく。
(まぁしょーがないか。そんなもんだよね)
って開き直れたら、少しは臆病な自分とも距離を保てるかもしれないなぁ。





この前も、オサレな某カフェで。

「あ、ビーフハンバーガーと…」
と、注文を済ませた僕の後、


順番がまわってきた別のお客(女の子)が
「この、ビーフハンバーガーと…」
「そちらは、今日は売り切れです。」
「えーーー…ショックぅ…楽しみにしてたのにぃ…」





………僕さえいなければ


この世界に僕さえいなければ、彼女は楽しみにしていたビーフハンバーガーが食べられたのに。がっかりさせてごめん、名前も知らない女の子。


そうだよね。有名だもんね、ここのハンバーガー。オサレなカフェでさ、ロケーションも良くてさ、カフェラテだかなんだか飲みながらさ、ラテアートの写真、Instagramにアップしたりなんかしてさ。誰が「いいね!」してるかしてないか、いちいちチェックしたりしてさ。

食べたかったよね、ビーフハンバーガー。


特に女の子からの人気が高いよね。
30過ぎたおっさんが、最後の一個注文して自分も食べたかった女の子をがっかりさせるなんて、有史以来の罪だよね…。
世が世なら、ギロチン確定だよね…。



友達と今日ここに来る約束をした時から、たのしみにしていたんだよね?
「あ、そこ知ってる!ビーフハンバーガー、有名だよね?あれ前から食べたかったんだよね〜!」
「えー、かな子(仮名)知ってたんだあ?てっきり知らないかと思って誘ったのにぃ〜。チョベリバァ〜笑。」
つって、友達と一緒に盛り上がったりしたんだよね?

ごめんね。僕が台無しにしてしまった。
彼女達をガッカリさせてしまった自分の愚かさにまた僕自身も傷ついて…。


でも本当に一番がっかりなのはね、
それを分かってても、やっぱりビーフハンバーガー食べることに揺るぎない僕自身に対してだよ!


この瞬間まだ間に合うかもしれない。
「あ、店員さん、いいんですよ。僕の注文キャンセルして、彼女にビーフハンバーガーを。僕は代わりに……」
って言えば、彼女を救えるかもしれない。
それでも、黙ったままビーフハンバーガー出来上がるのを待ってる僕の小ささ。


この「かなしみ」を表現するには、文庫本で3冊分くらいの小説書いても足りないよ。(書けないけど)
映画だったら「シンドラーのリスト」くらいの尺が要るよ。(長くて寝るパターン)



………。




生きることはかなしい。
誰かを傷つけ、自分も傷つく。
ビーフハンバーガーの注文ひとつの中にも、生きることのかなしみは見えつ隠れつするのだ。


それは仕方のないこと。
所詮はヒト。
そんなものなの。
これでいいのだ。
開きなおろう。



目の前に出されたビーフハンバーガー。
ほおばってみると、何度も食べたはずの味なのに、この日ばかりは少しだけ、「かなしみ」という名のスパイスが効いていた。


このスパイス、不思議といつも以上にビーフハンバーガーの存在感を増し、僕にこのブログを投稿させるだけのエネルギーをもたらすのであった。




いつの世も、
生きるかなしみは創造の糧となるのだ!
(いや〜、にしてもうまかったなぁ〜〜笑)




〜完〜


*おわりに…

もしTwitterFacebookなど各種SNSをやっている方いらっしゃったら、シェアをして頂ければ玄関の前に、送り人不明の野菜が届くらしいです。

あざす。


川邊 大紀